レッドベリースタジオ
おかげさまで20周年
ありがとうございます。
ごあいさつ
20年前の冬、白く雪が降り積もる2000年12月に、この場がオープンしました。
それから現在まで、時は静かに流れ、いつしか父が逝き、母が逝き、
この場に親しんでくださった大切な方々が幾人も逝き、近隣の先人が逝去され
それでも、祖父母がこの地に植えたニオイヒバは屋根より高く伸び
新型コロナウィルス感染拡大で文化催事の開催が困難だったこの夏
ガーデンライブに集う表現者たちとお客様に、やわらかな木陰を提供しました。
レッドベリースタジオの「レッドベリー」は
祖父母が庭に植えた赤い実のカリンズ(RedCurrent~房すぐり)から命名しました。
その祖父母は、札幌農学校の理想に導かれ大正期に茨城から札幌に移住しました。
琴似八軒のこの地は、明治のはじめ戊辰の後、会津から斗南の苦難を経て
屯田兵として琴似に入植した安孫子様から譲っていただいた土地で
お向かいの札幌琴似教会は安孫子さんの家の教会から発展し
祖父母の頃から数えて3つ目の新たな礼拝堂建設が、いま槌音高く進行中です。
このようにして時は流れる、ということを身をもって体験した20年でしたが、
今年、自分の人生で遭遇するとは想像できなかった「疫病」の脅威が現実のものとなり、
自然災害が頻発し、歴史書や芸術作品に刻まれた先人の肉声がひしひしと身に迫ってきます。
それでも、このような現在でも、この小さな場にも、
なにがしかの役割はあるだろうと思います。
気持ちを朗らかに保ちながら、出来ることを精一杯、続けたいと思います。
どうぞこれからも、レッドベリースタジオを身近にご利用ください。
よろしくお願いいたします。
2020年12月 レッドベリースタジオ主宰 飯塚優子
2020年初夏 Redberry Studio ガーデンライブ
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